「23区」や「自由区」などを出店している大手アパレルの
オンワードホールディングスが2018年12月25日、
傘下に持つ全ブランドの商品販売を取りやめたという
ニュースが流れた。
zozotownはおよそ7,000のブランドが出店している日本最大の
サイトなんですね。
そのzozotow離れ「ゾゾ離れ」がおき始めているという事です。
実際のところはどうなの?
オンワード撤退でzozo離れに他ブランドも撤退してしまうのか?
現実問題として考えてみると、
撤退する会社は少ないのではないでしょうか。
前澤社長もそんなに大きな痛手でもないと思いますよ。
あの調子で、いなくなったらなったでいいですよ~とか
言っていそう(笑)
zozoの前澤社長は、とてもオープンな方なので、
次のようにツィッターで発言しています。
https://twitter.com/yousuck2020/status/1081435996451889154
ニュースだけが真実だけとは
言いがたいですが、事実、
一旦ストップしているのは
確かな事でもあります。
これだけを見ると、オンワードに続き、
他のアパレル会社も撤退をし始めるのでは
ないかという危惧は考えられますね。
まだ今の段階では、撤退をする会社名は
表立っていません。
今後、どうなっていくのかは近いうちに
明らかになっていくでしょう。
他ブランド撤退がないと考えられる理由
オンワードのようなブランド力のある
販売力のある自社サイトを持っている会社は
実際、zozoに出店するメリットは
あまりないのですが、そうでないブランド
にとっては、手放せない販売ツールでしょう。
自社で通販サイトを持とうとすると、
時間とお金がかかります。
サイトが出来て、倉庫と契約して、発送の契約をして
さあ~売りましょう~というところまでは、そんなに
難しいことはないんです。
zozotownの最大の強みである、集客力。
これはお金をかけたからと言って、
できるものではないんですね。
集客力のない通販サイトでは儲けは作れないので、
予算がなくすぐに売りたいというブランドは、
zozotownほどの集客力のある通販サイトに
出店するのは、手っ取り早く売上を上げられるんです。
だから、オンワードほどの力のないブランドは
撤退するとは考えにくいのではと考えられます。
オンワードが撤退する理由
オンワードがzozoから撤退することに
なったと言われる理由は、zozoが新たに
12月25日に始めた会員割引制度
「ZOZOARIGATOメンバーシップ」に
参加を呼びかけられて、条件が
合わなかったためとされています。
zozotownに出店する手数料として、
販売価格の20~30%
(受託ショップの取扱高と売上高から計算)
を支払うのが条件で、売れ残った場合の
負担はすべて出店側のものとなる。
オンワードにとっては、メリットよりも
デメリットが大きいですね。
そこに、新たな会員割引制度というのが、
出店側に手数料がかかるとかないのですが、
常にプロパー商品を10%OFFで
売られてしまうことに。
ニュースにあがっていた、
ブランドイメージが崩れる
というのは、このあたりにあると考えます。
ブランドは、イメージも大切な戦略の一つですので、
原因はゼロではないです。
特にオンワードのように
ブランドに力がある会社にとって
高い手数料を払ってまで出す必要性が
ないというとこです。
※追記
オンワードHDの野澤岳徳広報課長は1月7日に
撤退の理由について発言されました。
「当社はキャンペーンに参加しない状態での
出店継続を望んだが、ZOZOからは、参加するか
退店の二択という話があった。12月25日に
販売を停止し、現在退店の準備を進めている」
退店、すなわち撤退はすでに社の方針として
決定しているということです。
理由については、
「恒常的な値下げにより、当社のブランド価値が
毀損される危険性が高い」と説明されました。
引用元:DAIAMOND
前澤社長とは知り合いだったのか?
ご飯を食べに行く仲だと前澤社長が
twitterでつぶやいていましたので、
そう考えられなくもない。
オンワードは自社サイトを持っており、
老舗としての信頼性、ブランド力
に定評があります。
自社通販サイトでの販売力が
あるというところで、もともと
いつ撤退してもおかしくないと
言われていました。
年額3000円もしくは月額500円の有料会員になると
ゾゾタウンでの商品購入金額から10%割引される。
割引された額を指定する団体への寄付などに使うこともできるため、
運営元のZOZOは「社会貢献型のサービス」としている。
zozo株価下落
オンワード撤退のニュースのタイミングで
zozoの株価下落のニュースも広まったため
相乗して大きな話題となっているんですね。
2ヵ月半の間で35%も株価が下落しているのは、
自社ブランドとして立ち上げたオーダーメイド
通販に対して、マーケット市場では疑いの目を
向けているという証券アナリストの見解です。
利用者の声
ネットでも関心が高くコメントが吹き荒れております。
Mさん
ただ、この手の起業家は会社が大きくなり、ピークを迎える頃には会社に興味がなくなり、売却。次の起業を目指す人が多いのも事実。
Wさん
Mさん
社長の暮らしぶりを見ると嫌になるよね。
メーカー側に直接的な負担はないかも知れんがブランドイメージや店舗来店への影響は少なからず有る。メーカー側は岐路に差し掛かってますね。
Wさん
今後の展開
アパレル自体、レッドオーシャン化しているので
勝ち残るためには、今や通販は欠かせないのでは?
通勤電車でスマホでポチッとお買い物なんて
当たり前の時代ですしね。
前澤社長のアイデアや、仕事のやり方など
側面だけですが、現代に合っているなと思いますし、
他ではやらないことをドドーンとやってのける
ビジネスセンスに個人的には期待したいなと思います。
あ、あとお金がすごくありますw
2019年3月期には170店が新規出店し、3月までに
更に約30店が新しく出店をする予定だそうです。
今後も自社ブランド(オーダーメイド)を拡大
していくようです。
アパレル不況の流れの中、
推定700億円の年商をあげて
いるのはやっぱり素直にスゴイ!
としかいいようがありません。
マーケティング用語で赤い海=血で血を洗う激しい戦いが繰り広げられている海域、という意味から、ライバルが多くて競争の激しい既存市場のことをレッドオーシャン(Red Ocean)という。

まとめ
■オンワードほどの自社ブランド力の
強いところは、もしかして撤退も
あるかもしれない。
■自社サイトを持たない、
持てないブランドは、
撤退をする事は考えられない。
■株価は一時的なもの
と言うわけで、ゾゾ離れは、
なんとなくマスコミの刷り込み
のような気もするような
しないような・・・。