2020年の東京五輪(オリンピック)に出場する
「代表選手は何名選ばれるの?」
MGCという選考方法が新しくなってわかりにくい
「分かりやすく選考方法を知りたい」
分かりやすくまとめてみました。
東京オリンピック出場は何名?選考方法は?
MGCマラソン・グランドチャンピオンシップにて
優勝した人が3名、東京五輪に出場できることになります。
詳細をみていきましょう。
図で解説
選考方法がちょっとややこしく感じるので
図にしてみました。
予選 → MGC → MGCファイナルチャレンジ → 東京オリンピック出場
という流れなんですが、細かなクリアしないと
いけない条件等ついているので、図で確認して
みると分かりやすいと思います。

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3名が決まる選考枠
- 出場人数:男女各3名
- MGシリーズ:男子5大会、女子4大会からの選出(予選)
- MGC:優勝者1名+MGC派遣設定記録突破者1名(出場者決定戦)
- MGCファイナルチャレンジ:MGC派遣設定記録を上回り最速タイムの者1名
- ワイルドカード:条件を満たした者(MGCへの出場権)
優勝すれば、東京オリンピック代表に内定。
2位、3位のうち「MGC派遣設定記録」を突破した最上位者が代表に内定。
「MGC派遣設定記録」突破者がいない場合は、2位の選手が自動的に代表に内定。
早期に決定した2名は、オリンピックに向け十分な準備期間を得ることができます。
MGCが決定されたのはなぜなのか?
以前までの代表枠を決める方法は、
五輪前の選考会で好走すれば、
代表になれる可能性があったからなんですね。
ただし1度だけの好走では、五輪の活躍は
難しいと判断され、一発屋ではなく、
本当の実力を持った人が選ばれるような
システムに変わりました。
予選(MGCシリーズ)
国内主要大会
予選を勝ち抜くことが第一の条件です。
MGCへの出場枠が決まるのがこの予選となります。
男子5大会がMGCシリーズ(予選)です。
- 2018/8/26:北海道マラソン2018【北海道】
- 2018/12/2:第72回福岡国際マラソン選手権大会【福岡】
- 2019/2/3:第68別府大分毎日マラソン大会【大分・大分】
- 2019/3/3:東京マラソン2019【東京】
- 2019/3/10:第74回びわ湖毎日マラソン大会【滋賀・大津】
女子4大会がMGCシリーズ(予選)です。
- 2018/8/26:北海道マラソン2018【北海道】
- 2018/12/9:第4回さいたま国際マラソン 【埼玉・さいたま】
- 2019/1/27:第38回大阪国際女子マラソン大会【大阪】
- 2019/3/10:名古屋ウィメンズマラソン2019【愛知・名古屋】
代表枠(MGC)
2019年9月15日の9時台スタートです。
ここで東京オリンピック出場枠3つのうち、
男女各1人とMGC派遣設定記録を突破した
最上位の人がさらに1人ずつ選ばれます。
合計:男女各2名。
このレースを制すれば、東京オリンピックに
出場できますね!
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MGC派遣設定記録の条件
- 男子:2時間05分30秒
- 女子:2時間21分00秒
レース優勝者はもちろん1人目の出場者となります。
2位と3位でMGC派遣設定記録を突破した最上位の
人が2人目のオリンピック出場者となります。
万が一、記録に達成する人が居なかった場合は、
2位の人が内定します。
コースについては、発着点が新国立競技場ではなく、
神宮外苑周辺であること以外、東京オリンピックと
同じとなります。
コースはこちら。↓
派遣設定記録(MGCファイナルチャレンジ)
2019年冬~2020年春にかけて実施されます。
マラソングランドチャンピオンシップ
ファイナルチャレンジが正式名称です。
MGCレース後に行われるレースで、
派遣設定記録を上回り、最も速いタイムを
出した選手が最後の1枠に内定します。
対象競技会は、MGCファイナルチャンレンジとし、設定記録については、MGCファイナリスト決定後、強化委員会にて設定。
最も速いタイムとは、男子では福岡国際や
東京マラソン、びわ湖毎日マラソンなど
既存の大会の記録で選ばれます。
突破する選手がいない場合は、
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で
3番手の選手が選ばれることになります。
※派遣設定記録は2019年5月発表予定
という事ですので、決定次第、こちらに
追記しますね。
ワイルドカード
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への
出場権を得られる選考方法です。
2017年8月1日〜2019年4月30日までに開催される、
国際陸上競技連盟が世界記録を公認する
競技会において、条件を満たした人が
出場権をえらます。
これに加えて、下記の条件をクリア
している者も対象となります。
- 第16回世界陸上競技選手権大会(2017/ロンドン)8位入賞者 ※対象者ナシ
- 第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ)3位入賞者
- MGCシリーズ各大会において、気象条件等によりMGCファイナリストの資格を1名も満たさなかった場合、強化委員会が出場資格相当と判断した競技者
要チェック選手は誰?
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)
出場が決定している選手で、要チェックして
おきたい選手です。
なんと言っても、大注目選手の大迫選手は
どうしても期待の目で見てしまいますね(^^)
大迫傑選手
第71回福岡国際マラソン 日本人1位(2:07:19)
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大迫傑 SUGURU OSAKO

所属はNIKE。
学生時代からスピードランナーとして注目されてきた選手。
2011年ユニバーシアード10000mでは金メダルを獲得しているほか、
世界選手権(2013年、2015年)、オリンピック(2016年)にもトラック種目で出場実績を持つ。
大学卒業後、実業団を経て2015年からプロとして活動。
マラソンは2017年ボストンで初挑戦し、同年の福岡で日本歴代5位(当時)の2時間07分19秒をマークしてMGC出場権を獲得した。
2018年シカゴでは日本人初の2時間5分台となる2時間05分50秒をマーク。
3000m(7分40秒09)、5000m(13分08秒40)に続き、3種目の日本記録保持者となった。
引用元:MGC official
設楽悠太選手
東京マラソン2018 日本人1位(2:06:11)
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設楽悠太 YUTA SHITARA

所属は、HONDA。
双子の兄・啓太(日立物流)とともに中学・高校・大学と、駅伝でチームのエースとして活躍。
その過程で着実に力をつけ、社会人2年目の2015年に10000mで世界選手権に出場、翌2016年には同種目でオリンピック出場も果たした。
2017年東京で初マラソンながら2時間09分27秒をマーク。
同年9月には、ハーフマラソンで1時間00分17秒の日本新を樹立すると、その8日後のベルリンで2時間09秒03秒と自己記録を更新。
さらに2018年の東京では、男子マラソンの日本記録を16年ぶりに塗り替える2時間06分11秒をマーク。
日本人トップの3位となり、MGC出場権を手に入れた。
引用元:MGC official
松田瑞生選手
東京マラソン2018 日本人1位(2:06:11)
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松田瑞生 MIZUKI MATSUDA

所属は、ダイハツ。
中学で全日中や全国都道府県女子駅伝を経験。
大阪薫英女学院高では1年からインターハイに出場して3年時に3000mで6位に入賞、全国高校駅伝も3年連続で出場した。
2014年に実業団入りして力をつけ、2016年世界ハーフに出場。
10000mでは同年の全日本実業団と2017年日本選手権で優勝し、アジア選手権で銅メダルを獲得。世界選手権にも出場した。
2018年は、初マラソン日本歴代3位の2時間22分44秒で大阪を制してMGC出場権を獲得。
日本選手権10000mで連覇を達成した。
秋にはベルリンで2時間22分23秒と自己記録を更新、日本人トップの5位でフィニッシュした。
引用元:MGC official
前田穂南選手
北海道マラソン2017 1位(2:28:48)
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前田穂南 HONAMI MAEDA

所属は、天満屋。
中学から陸上を始め、大阪薫英女学院高では、3年時に1500mでインターハイ大阪府大会を制しているが、全国高校駅伝(3年時に初優勝)は控えの選手。
天満屋入社後、2年目の2016年に急成長を遂げ、ロード種目で頭角を現す。
初マラソンとなった2017年大阪は2時間32分19秒(12位)。
同年夏の北海道を2時間28分48秒で優勝し、MGCファイナリスト女子第1号となった。
2018年は、大阪で自己記録を大幅に更新する2時間23分48秒で2位に。
3月には初の日本代表に選出されて世界ハーフに出場。秋にはベルリンで2時間25分23秒・7位の成績を残すなど躍進を続けている。
引用元:MGC official
まとめ
- 代表は男女各3人
- 2枠は9月15日のMGCマラソングランドチャンピオンレースで決定
- ファイナルチャレンジで最速タイムを達成した人が最後の1枠として決定
- ただし、日本陸連が今後に定める派遣設定記録を達成する必要がある
- ワイルドカードで条件を満たした者がMGCに出場できる